2011年5月15日日曜日

お花見

私の住む発寒は、ものづくりの街です。木工場や建築関連の部品を作る工房に各工種の事業所が多く皆、普段から忙しく働いています。建築業界に土曜日はありませんから日曜日は唯一のお休み。家族サービスの日です。そんな晴れた5月の第二日曜日は、恒例の町内会主催、大花見大会です。毎年300~400人の人たちが近くの公園に集まります。地区委員のお母さんや青年部や婦人部のみなさんに商店街や有志一同が集まり朝からジンギスカンの準備をします。昔はもっと町内の結び付きも強く運動会や各種のイベントがたくさんあったそうです。10年前にこの街に移ってきたときにも、町内会の宣伝カーが朝からお花見の案内を流すのを見てびっくりしましたが、今ではむしろ毎年の楽しみになりました。

300人分のお肉を焼くお母さんたち。札幌なのでジンギスカンのお肉は生肉を焼き、たれは後からかけます。実は北海道のジンギスカンも地域性があってなかなか興味深いものです。旭川出身の妻は、滝川の松尾ジンギスカンの流れをくんで漬け込みの肉を野菜と一緒に焼くのが好きですが、私はやはり肉とたれは別が多いのです。余談ですが小樽のジンギスカンもお肉とたれは別ですがたれの味が甘みの少ないあっさりしたものに変わります。薬味として南蛮やゴマを使うのも札幌風にはない特徴です。

毎年恒例の町内会専属バンドによる生演奏。サウンドはベンチャーズに加山雄三。エレキサウンドが昭和を彷彿とさせる。でもリーダー曰く:最近はうちらも高齢化で~(笑)。まあそんなこといわないで今日はみんなで「若大将~っ!」。

結婚して街を出た娘たちや息子たちがこの日ばかりは子供を連れて実家に帰ってきます。会場は大賑わい。食べるのに飽きた子供たちはさっさと遊具のある方へみんな仲良く走ってゆきます。町内会長のあいさつは、「みなさん!今年も一緒にお花見ができましたことに感謝申し上げます。」まことにそうです。

お昼頃になると、さすがにお父さんたちも酔っ払い。よい気分で家路に着きます。でも町内会の役員さんたちはこれからが後片付け。一杯やるのは反省会を兼ねて最後になります。今年もほんとうにごくろうさまです。

今日は日本中にエレキブームを巻き起こし、おとーさん達の永遠のアイドルになったベンチャーズをご紹介いたします。


おっと若大将を忘れちゃいけない!今でも最高にかっこいい!

ブラックサンドビーチ 加山雄三