現在、旭川で製作中の「西岡の家」の家具たちです。私の好みはビジュアルもさることながら実用的に洗練されたものです。どんなに高価で美しくても、日本人の骨格に合わなかったり、疲れやすいものや、修理の利かない物はよくありません。残念ながらホームセンターではこうした家具がほとんどです。よいものがあっても法外に高かったりしてなかなかよいものが少ないのです。ご覧の家具はクライアントの好みと体型に合わせてデザイナーのNさんにリデザインしていただいたものです。そんな意味では、この世に6台しかない「西岡の家専用モデル」ですが、一生使えて、けっしてゴミになることはありません。こんなことを書くとみなさん「でもすっごく高いんじゃ?」なんてね(笑)しかし意外に安価なんです。みなさんもこの次のお休みには家具工場を訪ねてみてはいかがでしょう。
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座面はペーパーベルトを編みこんだものを使います。耐久性が高く、クッション性も硬すぎず柔らかすぎず丁度よし、ペーパーコードのようにほつれも少なく、大好きな仕様です。写真は編み終わった座面をエアータッカーで座枠に止めつけているところ。
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ナラのフレームをオイルフィニッシュしているところ。塗装は極力簡単にメンテナンスできるものがお勧めです。ウレタン塗装は輝きは見事ですが、塗膜が剥げてしまうと、もう一度全塗装する以外にありません。その点オイルならば紙やすりとぼろきれでいつでも新品に戻せます。
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カーブした背と直線的なフレームの組み合わせ。北欧くさくなりすぎず日本的なものを感じます。
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この脚もNさんのオリジナル。6人フルに掛けても椅子の脚と緩衝しづらいデザインです。
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ニレの4cmの厚板4枚接ぎ(ハギ)、(札幌でこの価格帯だと5枚以上になりますが、材料の豊富な旭川では4枚程度が普通です。テーブルの巾は約80cmですから20cm以上の材料を使っています。仕上げは椅子と同じくオイルフィニッシュです。 ちなみにこの巾で2枚接ぎで天板を作れたらお宝です。一本の幹から巾40cm以上の板が取れる広葉樹は残念ながら北海道でもたいへん貴重だからです。