2025年4月11日金曜日

北郷の家 床高実測

 

先週の4/4(金)現場にて床の高さを実測しました。結果は上の通りです。

南側の東西方向は概ね水平ですが、北側の東西方向は西端から東端に向けて約35mm低くなっています。計測は土台の天端で行いました。

本格的な改修に入る前に、基本的な骨組みの水平と垂直を極力直します。理由は単純でそもそもの精度が低いと後々の工事すべてに都度調整が必要となります。例えば、戸が閉まりにくいだったり、天井高が揃わない、巾木や見切りの寸法が部分部分で異なる・・といったように、最初のボタンの掛け違いが後々どんどん大きく影響してしまいます。

そこである程度現場の解体が進んだ段階で、骨格の状態を実測し、傾きや凹凸を最大限矯正してから工事に入ります。写真はレーザー水平器を基準に土台の高さを計っているところです。

「東側の壁面は南から北に向かって下がっているね」と棟梁。「東の角が一番低いから、土台をどうやって3cm少々上げるのか?悩みどころだね~」

少し悩んだ結果・・「東の角は下屋だから上に二階は載っていない。まずはジャッキで上げてみよう」ということになりました。

レーザー水準器のおかげで二階の床の傾きも一目瞭然。概ね1階と同様に東側壁面が南北方向に傾斜しています。

「一階を上手く直すと二階の床も揃うから話が早いよね」と棟梁。

現場の実測はいろいろなことを教えてくれます。現在は105mm角が一般的な柱の断面寸法ですがこの柱は約98mm。恐らく新築時に100mm角に揃えた柱が30年間で約2mm縮んだようです。既存の柱寸法に合わせて追加発注する柱も98mmに揃えます。
ちなみに梁だけは105mmの寸法。要は幅100mmの柱の上に左右2.5mmづつはみ出した梁が載った構造をしているのが特徴です。

今日はBABYMETALなんていかが、すごいす・・