2025年7月21日月曜日

畑づくり 2025.07.21

ここ数年、すごく夏が暑くなった北海道ですが・・そのおかげで畑の野菜は二週間以上収穫時期が早まりました。正直、本州の適期とあまり変わらなくなりつつある今日この頃です。

こちらは、お客さんに大人気のバジルの株。枝ごと数本切って葉をつけたまま配ることが多いのですが、その芳醇な香りはすっかり夏野菜の定番。ハーブの人気も断然NO.1です。

 

こちらはシシトウ。暖かさと雨が好きで、今の時期はどんどん実を付けます。フライパンで簡単に炒めて塩コショウでもよし、炒めたフライパンにポン酢を注いで簡単な煮びたしのようにしても美味しくいただけます。

シシトウは適期が長い野菜なので秋になって実が赤く色づくと乾燥させて、辛みを抑えた香り豊かな唐辛子として使うのもいいと思います。乾燥したシシトウは辛みこそマイルドながら香りはしっかりありますからペペロンチーノの鷹の爪の代用にピッタリです。

また乾燥したものをミルで引くと粉唐辛子になりますから自家製キムチに相性抜群、唐辛子の香りは好きだけど辛味は苦手という人のお蕎麦やおうどんの薬味にどうぞ/笑

こちらは大葉(青じそ)・・雨の後にはたくさん新葉が出ます。もちろんお刺身やお寿司の飾りに使うのもよいのですが、お薦めは醬油漬け。各人お好みの濃さの酢醤油を作りその中に洗った大葉を漬けてタッパなんかに保存しておきます。

自分のレシピは醤油1(100cc)に対して同量の水(100cc)で割ったものに、適宜酢を入れ、砂糖を小さじ山盛り1杯を加えて一度沸かし、塩味を調整後、ごま油を加え冷やしたタレに漬けて完成。1時間くらい漬けて食べられるようになります。最後にすった白ごまをたっぷり加えるのも美味しいです/笑。

ぜひ炊きたてご飯と一緒にどうぞ!

中玉トマトとシシトウです。

今年は定番の中玉トマトもさることながら長粒種のミニトマトも出来がいいです。シンプルにフレッシュトマトのパスタは美味しいです。

①:トマトはへたを取って適当にざく切りにしておく。少し多めのサラダ油(大匙2杯くらい/可能ならオリーブ油)でつぶしたにんにくを軽くきつね色になるまでじっくり炒める。

②:①の中に切ったトマトを投入。パスタのゆで汁(塩味は1%又はお味噌汁の塩味くらい)をお玉1杯分加えて少し煮たら一旦終了。パスタはゆで上げ1分前に、直接茹でている鍋から②に移し、強火で煮たてながら1分少々かき混ぜながら煮絡めます。

煮詰め過ぎたら再度ゆで汁を足しソースの濃度を調整。アルデンテの内に盛り付け、上に手でちぎったバジルをのせて召し上がれ!

今日はボサノバでも



北郷の家 家具選び2025.07.19

 

本日は着々と完成に近づく性能向上リフォーム「北郷の家」の住まい手さんと一緒に匠工芸さんへ。

運よくセールイベント中でしたのでお値打ち品も多数。いつも丁寧な接客で大人気の桑原社長と一緒に実物を試しつつ家具を選びました。

このブログを書き始めてもう16年にもなるのですが・・良かったなあと思える点は地域の生産者と住まい手さんをつなげられたことです。

例えば・・美しい白樺材の階段やフローリングを供給してくれる瀧澤ベニヤさん、毎回最高のオーダーキッチンを作ってくれるクリナップの石川さん、そして旭川家具の老舗である匠工芸の桑原さんもまさにその中の一人。自分の目指す家づくりって、つくづく地域のモノづくりが詰まったデパートみたいだなと思います/笑。

ソファの特徴や座り心地について説明する桑原社長。
「このソファ、実は座面のクッションが簡単に分解できて洗濯や修理、部分交換も簡単にできます」傷んだところだけ洗ったり修理したりしながら末永く使って欲しいとのこと。まさに簡単にゴミにならず世代を超えて使えることは、自分の目指す家づくりと同じ。

こちらは日本人の腰の位置と座り心地に徹底的にこだわった一脚

美しく曲木され、座と腰の位置関係はまさにピッタリ。繊細なのに堅牢で一生使えます。

こちらは前々から個人的にも興味を持っていたウッドペッカーという椅子。仕事用と安楽椅子の機能が一体化したもので、近年のパソコンを主体としたデスクワークにフォーカスした作り。すごく惹かれます。

こちらは素敵なラウンジチェア。居間の中に椅子という自分の場所を持ちたいという趣向は根強い。窓辺やストーブの炎が見える位置に置きたい。

すごくシンプルなのに座り心地最高なダイニングチェア。

こちらは籐を使った北欧のデザイナーの作品。ベンチにもお昼寝用の寝台にもなるという発想が実にユニーク。

当日は小雨が降ったり止んだりでとても蒸し暑い一日でした。

毎日・・暑いので今日はサルサにします/笑


2025年7月17日木曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.07.17

 

北方型住宅ZERO「南幌まちなかの家Ⅳ」に道南杉の外装が貼られて行きます。自然の色ムラが生き生きとした表情を見せてきました。

向かって左端に見えるのが薪ストーブの煙突です。漏水対策と屋外から煙突掃除ができるように煙突は壁抜きとしてあります。

南東側の壁面は貼り終わりました。明日は南西側の壁面その他を貼って行きます。早く外装を貼り終えて、別棟のアプローチ工事に進みたいです。

今日はシティーポップの名曲行きましょう



北郷の家 2025.07.16

 

足場を解体した北郷の家です。これから物置とアプローチの増築に移ります。完成するとアプローチ空間をトンネルのように抜けて雪に当たらずに主屋にアプローチができるようになります。

既存のアスファルトを解体し基礎工事を待つ状態です。

室内はグラスウールがほぼ充填し終わった状態です。


床のフローリング張りはほぼ完了し、この後はボード貼に移行する予定です。

今日はニューシネマパラダイスなんていかがでしょう。

2025年7月12日土曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.07.12

 

北方型住宅ZERO「南幌まちなかの家Ⅳ」は外装に道南杉を貼り始めました。赤身の強い温かな木肌は数年でだんだんにグレーに変色し周囲の景観に馴染んでゆきます。

よく「木の外壁は傷み易いとか腐る」という人がいますがその多くが事実とは違います。
適切な貼り方をすれば意外にも現在主流のサイディング外壁より遥かに長持ちです。
 
外壁に使う材料は主に赤みの強い道南杉か白肌のエゾマツ&トド松ですが、外壁用に特別に選別された高価な材料は使っていません。

っというか・・あえて一般流通材を使います。理由は簡単で、過去から現在まで調べた上で、いつの時代も手軽に入手可能な(だった)材料が長い目で見れば一番、住まい手に取って負担が少ないと思うからです。

当事務所が外装に使う一般流通材は「貫」(ヌキ)と呼ばれるものですが、道内では寸法が幅105mm×厚み18mmで長年規格化されてきた材料です。主な用途は遣り方出し、仮囲い、仮筋交、板塀、板壁等々・・多用途材として道内の木材市場ならどの地域にも標準的に流通していますし、使わない木造現場はむしろ珍しいと思います。

こんな風に、ありふれた材料である貫材をちょっと現代風に縦張りすることで印象はすごくモダンになります。一枚の幅が10.5cmなので、将来、割れたり傷んだとしてもその部分のみ補修が可能。時代を超えて一般流通してきた材料なので将来的な在庫やモデルチェンジに縛られるガルバリュウム鋼板やサイディングのような心配はありません。

7年経過した「南幌まちなかの家Ⅰ/2018」ですが、数年でこんな風に緑豊かな周囲の景観に溶け込んでしまいます。基本的に外壁は割れたり傷んだところのみ修理して塗装の塗り替え等の定期的なメンテナンスは不要です。

こちらは玄関の軒天井を見上げたところ。壁の中に105mm厚の高性能GWが充填され、その外側に185mm厚の付加断熱が来ますから合計の厚みは290mmとなります。

こちらは窓下の板金水切り。全て職人仕事ですが、とてもきれいに納めて頂いています。北海道は板金屋根の歴史が長いこともあって腕の良い板金職人さんが比較的多い地域です。まさに地域に根付いてきた技ですね。

今日はダウンタウンなんていかが・・VoはEPOでも山達でもなくバンアパ・・演奏も最高だけど、この頃のJ-POPってそもそも秀逸すぎる!


2025年7月8日火曜日

北方型住宅ZERO 南幌まちなかの家Ⅳタイムラプス

ネオス建築さんがタイムラプスを作ってくれましたのでリンクを貼らせていただきます。ぜひ家ができて行く様子をお楽しみください。


南幌まちなかの家Ⅳ 建て方

https://www.instagram.com/p/DK-_ETbTXH5/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==


南幌まちなかの家Ⅳ 屋根下地&外張り断熱

https://www.instagram.com/reel/DLRGewRyIo3/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

南幌まちなかの家Ⅳ 屋根防水

https://www.instagram.com/reel/DLi4X7QSnYC/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==


南幌まちなかの家Ⅳ 玄関ドア取り付け 

https://www.instagram.com/p/DL07_sJzdoc/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==


今日はあのマネスキンのヴォーカル、ダミアーノなんていかがでしょう




南幌まちなかの家Ⅳ 2025.07.07

北方型住宅ZERO「南幌まちなかの家Ⅳ」は予定通り東西南北4面の付加断熱が完了し、白い防風&透湿シートで被われました。また北面には家の顔となる袖付きの庇も完成し、もう少しで外装材を貼り始められる工程に達しました。

こちらは南西側の写真。特徴的な片流れの屋根型が出現しました。

こちらは南東側よりの写真。跳ね出された二階が分かるアングルです。

こちらは北東面の袖付き庇です

同時給排レンジフードの給排気口のために庇と競り合う部分は抜いてデザインしてあります。給気も排気も冬場の風下側に来るので逆流の影響が少ないように考えました。

 

庇の下の窓を守ります。

今日はサンボマスターなんていかがでしょう


2025年7月5日土曜日

北郷の家 2025.07.05

 

北郷の家では床フローリングを貼り始めました。担当は飛栄建設の宇野棟梁。今回は白っぽい材料が多く赤身は少ない感じ。天然の材料なので白ばかり多かったり、逆に赤がかなり多かったりと、同じ製品でも毎回梱包の中身は異なります。そこで一旦すべての箱を開けて赤、白、中間の三色に分類し各部屋ごとに色が偏らぬよう案分してくれています。

こんな風に白地にバランスよく赤身が混じる感じ。正直、ここら辺は棟梁のセンス。いくら言っても・・赤ばかりや白ばかりまとめてしまう大工さんもいます。


こちらは床ガラリの取り付け枠です。底には網戸が貼られて床下に物が落ちないようにしてあります。ガラリ本体は旭川家具の老舗、匠工芸製です。

こちらは階段の段鼻の加工です。全て宇野棟梁による加工です。

今日はfromis9なんていかがでしょう


2025年7月1日火曜日

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.07.01

 

北方型住宅ZERO「南幌まちなかの家Ⅳ」は本日、北面と東面の付加断熱が完了。付加断熱厚は185mmなので、一層目100mm+二層目90mmを充填しました。

北面:約45㎡、東面:約25㎡、計70㎡を大工3人でタイベック貼までやって1日。明日1日で残りの南面と西面が概ね終わる予定。建材は何でも高いですから、極力ロスを出さずに頑張ります。

酷暑の中ネオス建築の中野所長が裏の草刈りをしてくれました。見つけたウズラの卵はそーっとしてあります/笑。

今日は猪居亜美さんで花は咲くなんていかがでしょう


 6/28(土)の「⽇本建築学会北海道⽀部 第98回研究発表会」は聞きごたえ満点の内容だった。残念なのは・・環境、構造、材料/施工、歴史&意匠の4分野に分けて4つの教室で同時進行するところ。実務者の自分的には、意匠も構造も環境も歴史も一緒に聞きたくて仕方がなかったが・・残念ながら体は一つ/笑・・

しかし小樽市の戦後建築についての調査研究は以前より興味を持っていた分野なので最高だった!/笑



写真は小樽市民会館。昔から何となく知っていたが、初めて近代建築目線で見直したのは2004年の冬。一見して分かる通り戦後のモダニズムを象徴する表現・・バラ板型枠によるRC打ち放し&タイルやPC部材の導入による繊細な格子、細いスチールサッシュによる光溢れるホワイエ、あまりに華奢なスチールのササラ、大胆に跳ね出した上層階等々・・その姿は学生時代に学んだ、前川や坂倉、佐藤武夫らの匂いそのものだった。当時も設計者である矢野良とは果たしてどんな人物だったのか興味を持ったが、今回21年ぶりに少しその実像が分かって嬉しかった。研究者のみなさまにはこの場をお借りしてお礼を申し上げたい。



北海道小樽市における戦後建築に関する調査研究 その2

2024年度調査報告:小樽市建設部所有図面について

○鈴木 明世(北海道博物館)・金子 晋也・小林 孝二・駒木 定正・武田 明純・西澤 岳夫

出典:研究発表会目次より

研究発表会目次  https://hokkaido.aij.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/05/fa5bf998ecdc31f796d993fc35ef9e9d.pdf 

プログラム https://hokkaido.aij.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/05/547800c7b5e657e4448d9f73c4188449.pdf


2025年6月28日土曜日

北郷の家 2025.06.28

 

北郷の家の外壁がほぼ貼り終わりました。この後は1階のテラス工事に移りたいので、足場を早く解体したい。そこで外部から優先的に作業を進めて頂きました。

外装のUPがこの感じ・・鋸目の粗挽きをそのまま使うことで、防水等の対候性を確保しています。板と板の間を埋める押縁は取り外しが容易なビス止めとして外装の痛みに対する修理のし易さを重視しています。目指すのはこのまま半世紀(50年)使える外装です。

外部のセルフードが取り付きました。

結露水が外壁を伝って壁が傷まないように、通称:よだれ掛けと呼ばれる水切りが下部についているものを使います。ちょっとしたことですが・・よくセルフードから垂れた結露水が壁を汚している家を見かけますが、そうなるか否かはこの小さな製品選びにあります。

こちらは小屋根の上に取り付けた雪止め。小屋根は家に正面性を与えると同時に、二階の部屋に暑い日差しが入り過ぎぬように調整してくれる役割を果たします。その一方で、積雪期に雪が落ちるままにしておくと事故の元にもなります。そこで南側の日射熱と相性の良い黒い板金で融雪させつつ雪は下に落とさないように工夫します。

大屋根の水は下に設けた小屋根のトタンの上に落ちないように低い堤防を立てておきます。小屋根の上に雨だれが落ちるとタンタンとけっこうな音が響いてうるさいです。直に降る雨は仕方ないにしても大屋根の雨水がトタンを叩かぬように工夫をしておきます。高断熱高気密化された室内は非常に静かになりますから音に対する配慮がより重要になります。

こちらは階段の加工見本のサンプル。きれいに太鼓面が取られていてとても美しい仕上がりでした。
今日は猪井亜美さんでバッハなんていかがでしょう