2017年7月16日日曜日

西野まちなかの家 脱型工事


7/15(土)は外気温35℃の中、脱型工事(コンクリートの型枠を取り外すこと)でした。今年はもの凄く暑い・・しかもまだ7月の中旬だというのに。型枠屋さん、まめに給水を取って倒れませんように。来週からはいよいよ建て方です。

こちらは玄関前のポーチ。型枠を外した後埋め戻して土間コンクリートを打ち込みます。

こちらは暖房給湯器の配管が床下に落としやすいように床のスラブ(床版)を開口したところ。

コンクリートの側圧で型枠が開いてしまわぬように内側と外側の枠をがっちりつなげ、アンカーボルトもコンクリートに流されぬようにそのつなぎの中心に孔をあけてセット。なおかつボルトの頭にコンクリートのトロが飛んでナットが締まらなくならぬように、全てのアンカーに養生の緑のテープが撒いてあります。

毎度ながら、丁寧な仕事。

ほらね、コンクリートを流し込む時にこんな風にボルトの頭にかかっちゃいます。もちろんコンクリートはどんどん固まり始めるんでいちいち拭いていたんじゃ間に合いません。そこで予めこんな風にボルトの頭にトロが飛んでもよいように一本一本全てボルトの頭を養生テープで包んでおきます。
 
今日はパガニーニ・・いいですわ(笑)
 

2017年7月15日土曜日

澄川の家 夏の様子

夏場は機械換気をONにして床下に給気します。
夏場に機械換気を使わないと、ご覧の通り内外温度差が均衡してパッシブ換気の給気口からは外気が入ってきません。今頃の季節は機械換気をしっかり使ってください。

夏場、二階にある居間の大窓は大きな熱源になるので外付けブラインドで積極的に日射遮蔽を行います。大窓のある間取りは気持ちの良い反面、日射遮蔽のコストが割高になりがちです。


今日も屋外はもの凄く暑くて33℃以上ありますが、二階の窓際の日射の当たらないところで31℃です。
こちらは床下ですが概ね27℃くらいです。

床下は外気を入れている状態です。

床下には2階の機械換気に引っ張られて約1.1m/秒、毎時140m3(70m3/時間×2管)。アースチューブにより地熱で約26℃にまで冷却された外気が入ってきます。この条件の露点は約20℃ですが外気により床下もほぼ同じ温度にまで暖められますので結露の心配はありません。
 
今日は宇多田ヒカルなんていかが
 

2017年7月7日金曜日

畑の季節

ふと気付けば夏・・畑の季節です。写真は青々と茂ったバジル。サラダにしたりトマトと一緒にパスタに使ったり、オリーブ油に混ぜてバジルオイルを作ったり、ドレッシングはお子さんに大人気でした。今年もたくさん作ろうと思います。

こちらはローズマリー。ラム肉の臭みを消したり、ジャガイモと一緒に炒めたり、こちらも色々使えるハーブです。

こちらはサニーレタス。毎日伸びますから1ヶ月は毎日新鮮なサラダが食べられます。4人家族なら苗を3~4本植えておくと今の時期ならレタスを買う必要がありません。

こちらはパセリ。飾りだけではなくサラダに混ぜると独特の苦味が味を引き立てます。スープを取る際には一緒にたくさん茹でるとスープが澄んですっきりとした味に仕上がります。

こちらはきゅうり、大好きな夏すずみです。一日でどんどん大きくなります。

こちらはルッコラ。香ばしい味のイタリア原産の油菜です。こちらも伸びた葉を摘んでサラダにしていただきます。

これは・・おっと失礼・・・(笑)
 
今日は久石譲のピアノ・・扇風機に当たりながら。


西野まちなかの家 基礎配筋検査

本日は暑いですね~現場に居るとくらくらしてきます。熱中症に注意ですね。本日は「西野まちなかの家」の配筋検査に来ています。
 
見るところはまず鉄筋の縦横の間隔。私の事務所では一般的な縦横30cm間隔ではなくて20cm
として鉄筋量を増やしています。 鉄筋は13Dと10Dを使いますから重ね継ぎ手の定着長さを10Dなら40倍で40cm、13Dなら同じく52cmと鉄筋のマス目を読むだけで監理が手早く済むように工夫しています。

次にスリーブ(貫通する管)を見て行きます。

コンクリートの壁に排水や給水、換気のための孔を空けることは必要な反面、壁の強度を低下させる恐れがあります。そこで開口補強と呼ばれる、孔の周りの鉄筋量を増やしてひび割れを防ぐ工夫をコンクリート施工前にしておきます。

たとえば100φ以下なら補強ナシでもできますが、丁寧な基礎屋さんは管の口径を問わず全ての貫通部分に開口補強を入れてくれました。


こちらは基礎断熱に用いるEPSと呼ばれる断熱材。通常は厚さ16cmのものを使います。

こちらは止水板です。

見え難いので拡大しました。住宅の基礎は断面がアルファベットのTの字を逆さまにしたような形をしています。作る際は水平の基礎底版と垂直の立ち上がり部分の二回に分けてコンクリートを施工します。その際継ぎ目から水が室内側に浸入しないように底版に半分埋め立ち上がり部分とコンクリート内部でつながるように上の写真のような止水板を施工しておきます。こんな工夫一つで基礎の内部(床下)に水の浸入を防げますから床下を全部使うことが可能となります。
 
今日は・・Ed Sheeranなんていかが
 

2017年7月4日火曜日

西野まちなかの家 根掘り工事

泣き出しそうな空の下「西野まちなかの家」の基礎工事が始まりました。建て替えでかなり庭があったので、表土は黒土そこから下は石混じりの硬い粘土という地盤。基礎下の砕石層を連続させて水が抜けやすいようにします。基礎断熱にして床下を室内として使う予定なので水の侵入には特に注意して工事を進めます。

石混じりの硬い粘土層を掘っています。その後に重機の横に見える砕石を敷きこんでよく転圧して均します。西野地区は全般的に地盤が良い敷地が多いので基礎工事は割りと楽。でも雨が降ってくる前に砕石を入れ終えたいよね?親方。(笑)
 
今日はB.B.Kingなんていかが
 

2017年7月2日日曜日

夏場のパッシブ換気の使い方

北海道は最近やっと温かくなって来ました。この時期のパッシブ換気の使い方を再確認させていただきますのでOB客のみなさまはぜひ調整をお願いいたします。

1:7月に入って室内と室外の温度差がずいぶん小さくなってきました。ずいぶん温かくなりましたね。床下のパッシブ換気の給気口を見ていただくと分るようにほとんど給気していません。つまり今のまま室内の換気扇を動かさないと換気不足の状態が生じてしまいます。仕事から帰ってきたご主人やお子さんに、家に入ったときの匂いの印象を聞いてみてください。外から帰ってきた人は家の匂いの変化に気付きやすいものです。

2:そこで床下の換気口2本を全開にして24時間換気のスイッチを二つともONにします。そのまま1日換気を行い、二日目からは1台をOFFにします。次の日のご主人やお子さんにもう一度家の匂いの印象をお聞き下さい。きっとぜんぜん違っています。家に居る事の多いお母さんではなかなか分らない換気不足。これからの季節はカビやアレルギーの原因にもなりますからぜひ気を付けて健康にお過ごし下さい。

■パッシブ換気のワンポイント
床下の給気管は「冬は1本夏場は2本」と覚えておきましょう。冬場は室内外の温度差が充分大きいので換気量は一年で最大になります。要は二本とも全開だと外の冷気が入りすぎて寒いですし暖房ロスも大きくなってしまいます。反対に夏場は内外の温度差が小さくなりますから少しでも換気量を増やすために給気管は全開にし同時に夏場は失ってしまう換気の動力(内外温度差のこと)を機械で補う必要があるのです。ぜひ上手に使いこなして下さいね~。

最近、女の子のギタリストが凄い・・今日はReiなんていかが
https://www.youtube.com/watch?v=rcWNjx70F5U

2017年7月1日土曜日

西野まちなかの家 遣り方確認

6/29は着工した「西野まちなかの家」の遣り方(やりかた)を確認した。この遣り方という作業。敷地の中に建物の位置を示す水糸を張り、主に基礎の高さを貫材で示して行う。要は建物位置関係と主に道路からの高さを作り手が遣り方という言語を通して設計者に確認を求めているというわけである。みなさんは普段の経験でやけに建築と道路との高低差が気になったり、この家入りにくいなあ~と感じる経験をしたことがあると思う。家の中の間取りは良いのだがどうも道路から入り難い。なんだか階段も高すぎる等々・・・もちろんこうした日常の違和感を無くすために設計者は設計の前に地盤の癖を読み高低差をばっちり測って設計で解決している。しかし最後はこの遣り方の確認で微調整を行うことが、例えば概ね平坦地と言えど微妙な傾斜を想定しなくてはいけない西野地区のような敷地には欠かせない。

貫材の上端を基礎の天端(最も高いところ)として決定し、概ね40cmを確認した。
 
今日はMONDO GROSSOなんていかが

小学校に札幌交響楽団がやってきた

6/28は三男の通う小学校に札響(札幌交響楽団)がやってきました。結論から言うと音楽の力は凄い。みんな目を輝かせて演奏に聞き入っていました。当たり前だけど究極のアコースティック。LIVE演奏が最大の魅力。スタジオや自由に修正が効くデジタル的なものは一切なく、個人の能力と楽器の響きで勝負。ふと想えばこうした一発勝負の機会が極端に少なくなった今日この頃。なんとなく社会から優しさや寛容さが消えてゆくように感じる原因のひとつかもしれないな?なんて考えました。

自分は楽団に入ってまだ数ヶ月です。と話す弦バスのおにいさん。近くで生音を聞くとCDなんかとはぜんぜん違って、お腹から響く。「自分で弦バスを選んだわけじゃないんですが弾いてみて気持ちの良い楽器だな~って感じたんです」
 
最後のやってみたい各楽器投票では堂々の第一位でした。「今日はみなさんありがとう。今度、札幌キタラホールでお会いしましょう!」という団長の言葉で締めくくった至福の1時間でした。企画をしてくれた担当の先生と校長先生をはじめ教職員のみなさまに心から感謝いたします。
 
今日は小高忠の指揮でエルガーなんていかが
 
 
 

西岡の家 点検

あっ!という間に8年が過ぎた西岡の家。6/26は点検にやって来ました。悩みは光熱費の高いこと・・・。実は2009年当時はオール電化一色。その後消費税を含めると実質3回の値上げを経てかなり厳しい状態。総額の高さというよりは当初に比べその伸びの大きさに不安を感じた住い手さん。今考えているのは別の熱源に切り替えるかどうか。今後も従来の150mm断熱クラスの家では暖房給湯の熱源を電気からなにに変えるのか?が問題になりそう。
 
北海道新聞に気になる記事も載っていたのでリンクを張っておくけど・・みなさんはこうした問題、どうお考えでしょう?
 

野幌の家 地盤調査

6/26に野幌の家で地盤調査を行いました。実はこの「野幌の家」既に確認申請もBELSも完了し着工を待つばかりなのですが、建替えの事情により既存建物の解体ができずに、書類上の手続きを先行させました。今後は構造図を作成し構造計算を行って8月の着工を目指します。
 
隣地は既に竣工間近、解体が遅れたためにこちらのブロック塀が残ってしまい。隣の足場がなくなるまで塀の撤去ができません。無理に塀を引き抜くと足場が倒れて危険だからです。

敷地の前に残る雨水側溝も課題。重たいPC(プレキャストコンクリート)製の蓋で一部は、がたがたして蓋が落ちそうで危険です。悩ましいのは雨水を集める都合上道路よりも敷地よりも低く設定されているために道路から敷地に入る際の段差解消の工夫をしなくてはなりません。このままだと人も車も敷地に安全には入れないので、一部橋のようなアイディアを考えています。 

角地なので二辺が道路に接するのですが、新たに作る道路の高さを事前に読み込んで隣地との高さを調整しなくてはいけません。上の写真は塀の左右で高さが異なる様子。このまま単純に塀を引き抜くと土盛りされた左側の土砂が敷地に流れ込んでしまいます。
 
こんな風に周囲が先に着工しはじめるとちょっとした地盤の高さが変わりますから、それを睨みながら後に着工する現場は対応を求められます。
 
今日はJAZZTRONIKなんていかが https://www.youtube.com/watch?v=nbAbpOy_JFU
 
 

2017年6月27日火曜日

西野まちなかの家 地鎮祭

先週の土曜日は「西野まちなかの家」の地鎮祭でした。
お天気はあいにくの雨でしたが、西野神社さんの機転でなんとテント付き、助かりました。札幌圏は特に面倒見のよい神社さんが多いのですが西野神社さんはきっと特別だと思います。
 
さて今年前期最初の着工となった「西野まちなかの家」。当然ながら長期優良住宅であり地域の住宅仕様である北方型住宅の基準を満たした23番目の300mm断熱の家となります。担当するのは飛栄建設㈱の松田所長さん。ご自身が300mm断熱の家の住い手であると同時に、自宅である「澄川の家」は14番目の300mm断熱の家として今や全国的に有名です。
 
さて「西野まちなかの家」は0勾配の陸屋根の上にパッシブ換気の塔屋を載せたスタイル。夏場の日射を遮りながら、冬場の低く水平に動く太陽の光を家の中心に落とすために深い庇と袖壁を持つ横長の窓が特徴の家です。今回は石狩工場で生産されるトリプルガラスの高性能サッシであるYKK430を横方向に4連窓してビルのカーテンウオールよろしく横長の連続窓を作ってみたいと思います。
 
さて今年も住い手さんをはじめ「チーム西野まちなか」全員と家づくりを存分に楽しみたいと思います。
 
今日はYOUTUBEで偶然見つけた「BAND-MAID」が凄くカッコヨカッタので・・
 

オーストリアへ行ってきました。その2

こちらは「LCHUB」と呼ばれるCLT(木製大判スラブを用いたプレファブ工法)の7階建てのオフィスビル。パッシブハウスの認定を持ち壁はグラスウールの300mmで断熱されている。床から天井までの奥まった窓は最近の流行なのかもしれません。開閉方式はもちろん内倒し内開きのドレーキップ。高層階には転落防止のため窓の外にガラス製の腰壁が付く。実はこの建物写真の左側(茶色の部分)はRC造のコアとなっていて。これを先に施工し、銀色の木造部分を後でつくる。後でと言っても1階/日のペースで施工が可能だそうだ。

エントランスを入ると室内は木製柱が顕しで使われた柔らかな空間。地元特産のシルバーファー(欧州モミ)の香りに包まれる。

実は今回の疑問は床だった。北海道でもCLTの実証棟があるが時間の経過と共に特に床の割れや狂いが目立ちそのままではちょっとね・・・と言う状態。本場ではその点いかがされているのだろうか?CLTの原料的には乾燥変形が大きい針葉樹材であることは北海道と同じはず、その室内を暖房し計画換気しているなら、この手の材料は当然変形し、集成材と言えどもクラック(ひび)は生じるはずである。結果は半分的中したがもう半分は意外なものだった。(上の写真は乾燥により変形しクラックやねじれを生じている様子)

この写真は木製梁と一体化されたコンクリート製床版の断面モデル。そう・・そもそもこの高層オフィスは床がCLTではありませんでした。(笑)理由は簡単で建設地域の防火規定により床の燃え抜け時間の規定があり、それにパスしないと建設の許可が下りないのだそう。恐らく柱材や梁材は日本の燃えしろ計算のような方法でよいのだろうが、床に関しては木製では難しかったのだろう。

建て方についても専用の模型を用いておねえさんが丁寧にレクチャーしてくれる。「柱を立ててそれから床版を敷いて、これを繰り返して上へ上へ・・・」こんな感じ。

こちらはビデオで見せてくれた実物大の床版の加熱試験の様子。各州で防火規定が異なり中々難しいのだそうだ。同じビデオをページの最後に貼り付けたのでぜひご覧いただきたい。

こちらが彼らが誇るシルバーファーの建具。美しい木肌にドア枠を廃したデザインがきれい。戸当たりは扉の断面をL型に欠き込んで仕込む。

こちらは壁の断熱模型と同時にドアのストッパー。

壁の厚い断熱を構造柱の外側で連続させている。
 
完成までのPVが面白い
 
今日はBAND-MAID・・・かっこいい!

2017年6月25日日曜日

オーストリアへ行ってきました。その1

先日、6/7~13の予定で北海道大学の小澤先生のアテンドでオーストリアのフォアーベルク州を視察することができました。中でも地域で実際に設計に当たる建築家との交流はさまざまな課題を共有すると共に、それぞれの地域が幸福なかたちで存続するために、健全なコミュニティーと地元のものづくりがいかに大切かをあらためて考える機会となりました。小澤先生、森太郎先生、お忙しい中現地をご案内いただいた地域の建築家のみなさん。この場をお借りして一言御礼申し上げます。
入り口横に22-26と書かれた白いオフイスビル。主に建物の外皮性能と統合的に制御された自然換気のみで通年22℃(冬季)~26℃(夏季)を維持しよう。という野心的なプロジェクト。躯体は中空層を持つレンガ造で経年劣化の恐れから一般的な断熱材は使用していない。構造材である中空レンガの断熱性能のみで外壁の断熱性を示すU値は0.15W㎡/Kとのこと。いつも作っている300mm断熱の標準GWの壁と同等である。そのため外壁厚さは約80cmにも達するとのことだ。窓はこの奥に引っ込むので庇の役目を果たすと同時に日射取得ではなく日射遮蔽を中心に考えねばならないことから、縦長の窓は袖壁にも守られ、低い高度で入射する東、西日に対する抵抗力をもつことになる。窓横の通風扉は外気温や室温、CO2濃度といった複数のパラメーターで統合的に制御されオートマチックに開閉が行われる。

天井高は各階とも高く概ね4m。昼光利用の観点から床壁天井とも白色に塗られ、歩くと少々ふわふわした感じ。各階概ねテナントが入居しているが空き部屋は内部に発熱源がないために寒いのだそう。当日は薄曇りだったが意外に暑く、外から中に入った途端よく断熱され調教された建物特有のひんやりした肌触りが印象的でした。

こちらはレストルームですが、このくらい色を使ってあるとホッとするくらい室内の白が印象的でした。
 

説明はエンジニアリング全般からLCC(ライフサイクルコスト)までかなり詳細に聞くことができました。曰く:「従来のように設備任せでも一定期間は同じ効果を得ることができるかもしれないが、少しだけ時間軸を意識すれば、そもそも手厚いメンテナンスが前提の設備に頼らなくてよい建物がコスト的にどんどん優位になることは明らかでしょう。」

一時期の個別的なエンジニアリング重視論ではなく、地域で不動産を安定的に維持し経年による価値の毀損を最低限にし家賃の競争力と収益性を両立させる。と言った・・三方良しのような設計思想を実現するために既存のエンジニアリングを注意深く再検討して使う。そんな彼らの考えに触れることができました。

壁には「エネルギーはアナログで!」のキャッチフレーズ。EUに住む彼らが従来の設備重視のEU型パッシブハウスに疑問を投げかけているようで、ある意味不思議な感じがしました。

もの凄い厚みと樹脂製が徹底されたスペーサー。もちろん全て希ガス入りのLow-Eトリプルガラスの開口部。
 

サッシは木製で雨仕舞いは不思議・・・機会があれば数年後に痛んでいないか検証しに行きたい。

高さ4mのドアや巾7mのトリプルガラス等々・・断熱建具や複層ガラスのスケールでは負ける。ここら辺も次回はぜひ工場まで行ってみたい。
 
今日は久しぶりにヴァレンティーナのピアノで