2016年11月5日土曜日

青森に広がったパッシブ換気の家

東北での講演を機会に知り合った青森の工務店、建築工房クームさん。その後も数回北海道に来てくれるという勉強熱心さ。いよいよパッシブ換気の現場が地元でスタートした様子・・・楽しみです(笑)

http://ameblo.jp/cumu/entry-12212817728.html

クームさん:北海道の技術を認めてくれてありがとうございます。ぜひ青森でもパッシブ換気の現場を広めてください。(笑)

過去ログはこちら:http://ako-re.blogspot.jp/2016/08/blog-post_23.html

2016年10月25日火曜日

円山西町の家 見学会 お引渡し

10月22、23と見学会を行うことができた「円山西町の家」。通常より約1ヶ月短い工期にも関わらず最高のパフォーマンスで現場を仕上げてくれた「チーム円山西町」のみんなに心からお礼を言います。ほんとうにありがとう。そしてごくろうさま!(笑) 当日は雨の中、遠方からも多くの見学者のみなさんにお越しいただきました。また第三世代に進化した300mm断熱の現場見学を快諾いただいた建て主さまにはあらためて、この場をお借りして御礼申し上げます。私たち地域に生きる作り手にとって自らの仕事を世に問うチャンスをいただくことは貴重であるばかりかとても嬉しいことです。意外にもこうした実践の場を与えていただく以外に地域のものづくりを維持する術はありません。華々しくプロモーションされた大手住宅会社の製品はまだまだ日本人にとって家づくりの憧れであり続けるかもしれません。しかしその一方で別の方法だってあることを示し続けることがワクワクする地域の未来には欠かせないと感じます。
 
実は将来的に現在の職場である大手を辞めて自分で設計ができるようになりたい。という若者が一人で歩いて見学に来ました。図面を真剣に読みながら廻りを見回して質問をする彼がなんだか頼もしく見えました。「たいへんだけど応援してるから頑張ってね!」そう伝えると「はい、今日は貴重な時間をありがとうございました!」と言ってぺこり・・・見学会は様々な出会いがあります。
 
 
この敷地を与えていただいた時から、紅葉や雪化粧した美しい山々をどんな風に切り取ろうかと思いました。一時は窓を床まで下げようかとも考えましたが下に建つ住宅の居間が見えそうだったり屋根並みは必ずしも美しくなかったりと色々検討する項目が多い計画でした。階段を上がって振り向いた時に眼下にある余計な景色を隠して山々の連なりを見せるために窓の腰高を上げようと決めました。
北斜面が敷地ですから、家づくりの定石通り南側に居間を作って窓を大きく開こうとすると、通りの向かい側の家と視線が交錯します。この辺の土地を買う人の多くは眼下に広がる街並みや景色を楽しむために北側に多くの窓を付けているからです。上の写真は南側の立面ですが、通常の場合とは反対に日当たりの良い南面の窓を小さく絞り周囲からの視線に配慮しています。その一方、冬場の日射取得は減りますが、寒々しい室内となってしまわぬように、また素敵な風景が広がる北側を充分堪能するために300mm断熱の外皮性能やトリプルガラスのサッシを使っています。

階段の上がり口から左を向くと正面に薪ストーブ。

建物周囲を雑木林が囲む敷地。様々な風景を切り取って食堂に取り込む南側のコーナーウインドウ。

台所から食堂を見る。

階段を上って居間を見返したところ。
 
今日はピアノがいいです。もちろんお気に入りのヴァレンティーナで。(笑)




北広島の家 満員御礼!

先日の10月15,16と二日間に渡り、「北広島の家」の見学会に来ていただいたみなさま、厳しい工期の中、事故なく美しく現場を仕上げてくれたチーム北広島のみんな、そして地域のものづくりを発信したいという私たちの思いを受け止め、快く見学をお許しいただきました建て主さまに、この場をお借りいたしまして心より御礼申し上げます。当日は札幌をはじめ、旭川や後志管内からもたくさんのみなさんに足をお運びいただきました。中でも嬉しかったのは「今回で3回目です!」とおっしゃる見学会の常連さんがいらしたり、工務店、建設関係者、なんとたくさんの若き設計者のみなさんが見学に来てくれたことです。ご同業の訪問はいつだって緊張するし、裏の裏まで見られちゃいそうでちょっと恐くもありますが(笑)・・・・・ 難解な超断熱住宅のノウハウをプロ、素人を問わず隠すことなく社会に公開(還元)することで、次の世代を担うつくり手たちがもっとワクワクする住いを若い内からたくさん作れるようになるといいなあ~と思います。私もよき先輩方になんでも教えていただいたし、そうやって代々伝承されるからこそ断熱住宅は北海道の特産品なんだと思います。
 
早い秋の夕暮れ。窓に明かりが灯り始めると炎が恋しくなる季節です。
 
郊外の住いでニーズの高いカーポートですが玄関アプローチや物置、夏場の駐輪場を兼ね、車を道路側に出すと北海道名物、BBQスペースに早変わりします。車庫の中で通りの人目を気にしながら煙まみれでやる古典的なBBQもまたおつなものですが(笑)・・・「夏場の屋外ジンギスカンは文化だ!」と考えている私は可能な限りこうした半屋外の空間がつくりたくなります。もうこれからは寒くなりますが、建て主さんには来年ぜひ玄関前の焼肉を楽しんでほしいと思います。

こちらはバックヤードに相当する主婦コーナー。台所から連続していて手洗いやPC、FAX、有線電話も使え、買い置きもたくさんストックできます。一体となった大きなLDK空間は北海道の家の特色ですがそのためにはこうした裏方の空間をしっかり作ります。

こちらは見返し。キッチンは既製品のステン天板を流用し、木目が美しい白樺の積層合板の扉としました。製作はもちろんクリナップ北海道支店、直需事業部の石川さん。最近はクライアントさんの奥様から逆指名も増えました。もちろん今回も美しい仕上がりです。
スワン型の混合栓や木目合わせされた白樺積層合板の扉。

扉を開くと繊維を互い違いにサンドイッチした美しい断面が見える
 

こちらは食卓テーブル越しの風景。食卓テーブルは旭川家具の老舗、匠工芸。
担当は二代目の桑原 強さん。 
こちらは台所から南の窓を見たところ。 

テーブルは片方を壁に固定した一本脚。掃除が楽だし足もぶつけなくて楽ちん・・(笑)

断熱建物特有の残響を和らげる有孔ボードの折り上げ天井。フローリングは北海道産の真カバ材。生産者は瀧澤ベニア株式会社。各部の造作に使うエコシラ合板(白樺積層合板)と共にすっかりお馴染みになりました。
 
今日はクラプトンが聞きたくなりました。

2016年10月14日金曜日

円山西町の家 見学会のご案内


かねてより、「チーム円山西町」一丸となって取り組んでまいりました「円山西町の家」がおかげさまで竣工を迎えることとなりました。この度、建て主さまのご厚意により見学会を行いますのでご希望の方はお知らせ下さい。またたいへん恐縮ですが見学会は事前にお申し込みをいただいた方に限らせていただきますので予めご了承下さい。

■見学をご希望の方は1:住所、2:氏名、3:ご連絡先(携帯可)4:ご来場日時を記入いただき下記のアドレスまでお送り下さい。確認の後、地図を返信させていただきます。
連絡先 teste-ako.ao@dream.com(誤送信防止のためteste-以降のアドレスをお使い下さい。)
(*:いただいた個人情報はご本人様確認以外には使用いたしません。)
 
■円山西町の家とは?
緑豊かな景観が人気の住宅街、円山西町地区。敷地は特に優れた眺望が印象的です。そこに薪ストーブとまちの景色を楽しむ家を計画しました。風景を取り込みながら狭さを感じさせないコーナー窓が特徴の家です。
■コンセプト
「薪ストーブ+まちを眺める家」

 仕様/性能
■平成27年度地域型住宅グリーン化事業(長期優良住宅)
■北方型住宅ECOプラス
■フラット35S金利A仕様住宅
■UA値:0.22W/㎡K
■燃費:3L/㎡年 (300L/年.灯油換算)
■C値:0.2cm2/㎡(中間検査時)

●風景を取り込む木製トリプルガラスのコーナー窓
●冷温庫付物置
●パッシブ換気 (換気と暖房に自然エネルギーを併用する北海道産技術)
●薪ストーブによる炎の見える室内。
●給湯と暖房(熱源:プロパンガスによる潜熱回収型ボイラー)
●樹脂製断熱サッシ(トリプルガラス)
●圧倒的な断熱性がもたらす寒さのない穏やかな室内(300mm断熱)
●夜を楽しむ内照式照明、LED照明
●日々美しく色変わりする木製外装
●屋根はシート防水による無落雪タイプ
 
施 工
株式会社 丸稲武田建設   現場所長:武田 司 棟梁:内野沢 道行
 
サブコンストラクター
●断熱木製サッシ:ガデリウス株式会社      鎌田宏喜
●断熱樹脂サッシYKK430:YKK AP株式会社
●高性能グラスウール:パラマウント硝子工業㈱ 松田三紘
●製作家具:(有)店舗什器製作所          魚谷直人
●断熱ブラインド:P.Vソーラーハウス協会      鈴木 勝
●白樺積層合板:瀧澤ベニヤ㈱            瀧澤貴弘
●デマンド型排気口:㈱マツナガ                            松永潤一郎
●薪ストーブ:新宮商行札幌支店
 
環境コンサルタント
●(有)タギ建築環境コンサルタンツ  Dr. S.M.タギ
 
プロジェクトマネージャー
●山本亜耕建築設計事務所 山本亜耕  
 
■お願い
おかげさまで、最近の内覧会はたくさんのご来場をいただくようになりました。これもひとえにチーム全員の活躍を楽しみにしていただいているみなさまのおかげと心より感謝いたします。しかしその一方で近隣とのトラブル(違法駐車、ゴミ、タバコの投げ捨て等)も見られるようになりました。残念!(もちろん少数の心ない人の仕業ですが/笑) 私たち地域の作り手に興味をもっていただき、貴重なお時間を割いてまでご来場いただくことは嬉しい限りです。ぜひたくさんの方々に地域の職人さんたちの仕事を見ていただきたいと思いますが、こうした現状も踏まえ、希望者限定の見学会とさせていただくことにご理解をいただければ幸いです。ハードルを上げることはけして本意ではありませんが、たとえ人数は減っても実りある見学会を目指してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。 
                         「チーム円山西町」プロジェクトマネージャー  山本亜耕

2016年10月4日火曜日

北広島の家 見学会のご案内


かねてより、「チーム北広島」一丸となって取り組んでまいりました「北広島の家」がおかげさまを持ちまして竣工を迎えることとなりました。この度、建て主さまのご厚意により見学会を行いますのでご希望の方はお知らせ下さい。またたいへん恐縮ですが見学会は事前にお申し込みをいただいた方に限らせていただきますので予めご了承下さい。

■見学をご希望の方は1:住所、2:氏名、3:ご連絡先(携帯可)を記入いただき下記のアドレスまでお送り下さい。確認の後、地図を返信させていただきます。
連絡先 teste-ako.ao@dream.com(誤送信防止のためteste-以降のアドレスをお使い下さい。)
(*:いただいた個人情報はご本人様確認以外には使用いたしません。)

■北広島の家とは?
30歳の若いご夫婦のために設計しました。
私たち日本人の多くは結婚や出産を機に最初の家を考え始めますよね。そんな30~40代で最初に建てる家をテーマにしました。デザインする上で一番大切にしたのは「毎日使えるよい道具」的感覚。けして背伸びしたよそ行き感ではなく、毎日の家事が最短で終るコンパクトな機能動線。リビング+ダイニングといったメインの居室をいつもスッキリ片付けておくためにキッチンや収納、家事コーナー、UT、物置といった充実したサーバントスペースを設けました。
 
■コンセプト
「30代で初めて建てたい家」

 仕様/性能
■平成27年度地域型住宅グリーン化事業(長期優良住宅)
■北方型住宅ECOプラス
■フラット35S金利A仕様住宅
北広島市住宅用省エネルギーシステム設置補助金対象(ペレットストーブ)
■Ua値:0.22W/㎡K
■燃費:3L/㎡年 (300L/年.灯油換算)
■C値:0.2cm2/㎡

●インナーカーポート+寒さを暮らしに生かす冷温庫付物置
●パッシブ換気 (換気と暖房に自然エネルギーを併用する北海道産技術)
●ペレットストーブによる炎の見える室内。
●給湯と暖房(熱源:プロパンガスによる潜熱回収型ボイラー)
●樹脂製断熱サッシ(トリプルガラス)
●圧倒的な断熱性がもたらす寒さのない穏やかな室内(300mm断熱)
●夜を楽しむ内照式照明、LED照明
●歪みのないガルバリュウム鋼板の外装
●屋根はシート防水による無落雪タイプ
 
施 工
●飛栄建設株式会社   現場所長:松田卓也 棟梁:宇野伸二
設備工事:暖房工事  日新配管工業㈱ 担当 長沼氏
      :水道工事  丸松鶴野設備 担当 鶴野氏
●電気工事:株式会社  真電舎 担当 本間氏
 
サブコンストラクター
●断熱樹脂サッシYKK430、330防火設備:YKK AP株式会社
●20kg超高性能グラスウール:パラマウント硝子工業㈱ 松田三紘
●オーダーキッチン:クリナップ㈱ 直需事業部 石川一人
●製作家具:㈱匠 工 芸     桑原 強
●断熱ブラインド:P.Vソーラーハウス協会 鈴木 勝
●白樺積層合板:瀧澤ベニヤ㈱  瀧澤貴弘
●デマンド型排気口:㈱マツナガ 松永潤一郎
 
環境コンサルタント
●(有)タギ建築環境コンサルタンツ Dr. S.M.タギ
 
プロジェクトマネージャー
●山本亜耕建築設計事務所 山本亜耕  
 
■お願い
おかげさまで、最近の内覧会はたくさんのご来場をいただくようになりました。これもひとえにチーム全員の活躍を楽しみにしていただいているみなさまのおかげと心より感謝いたします。しかしその一方で近隣とのトラブル(違法駐車、ゴミ、タバコの投げ捨て等)も見られるようになりました。残念!(もちろん少数の心ない人の仕業ですが/笑) 私たち地域の作り手に興味をもっていただき、貴重なお時間を割いてまでご来場いただくことは嬉しい限りです。ぜひたくさんの方々に地域の職人さんたちの仕事を見ていただきたいと思いますが、こうした現状も踏まえ、希望者限定の見学会とさせていただくことにご理解をいただければ幸いです。ハードルを上げることはけして本意ではありませんが、たとえ人数は減っても実りある見学会を目指してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。 
                         「チーム北広島」プロジェクトマネージャー  山本亜耕

2016年10月3日月曜日

円山西町の家 ディテールその一

「円山西町の家」の特徴は角部分の視界が開けた窓。コーナーウインドウです。小さな家を広々と見せるためには色々な工夫が必要です。視線を極力遮らないのもその一つ。部屋の角を閉めてしまうと人の眼はそこで空間の大きさを勝手に決めてしまいます。もちろんうんと大きな家ならそれでもかまいませんが、小さな家はなかなかそうは行きません。そこで建物の隅から外に視線が通る窓を考えました。南東と北東に付いていてそれぞれの視線を外に通します。南側の窓はキッチンと食堂そして夏場の日射遮蔽を考えて高さを抑えて横長に作り、北側の窓は眼下に広がる街の景色と素敵な夜景を楽しむ窓として高さを大きく取りました。

こちらが北東のコーナーウインドウ室内の天井部分がガラスの外に伸びる庇の軒天上と連続するように高さを合わせます。視線が目印を追いながら外へと広がります。

手前の空間と奥の空間をつないで広々と見せるためにはドアの上にある下がり壁をあえて取り去ります。要はドアを開けると天井が奥まで連続しているように見せることで空間の区切りを曖昧にしてしまうのです。

こちらは白樺積層合板を用いた階段。U棟梁の腕の見せ所です。

普段はこんな風に拡大して建築の部分を見ることは少ないでしょう。しかしこうした部分の緻密さもとても大切なところです。

階段からニ階の空間を見上げたところ。視線が抜けたり、受け止めたり近くから遠くまで飽きのこないパノラマ(室内の遠近感)を作ります。階段を単に壁で囲んでしまうと二階に上がるワクワク感が減少します。難しくもあり悩ましい部分です。

今日はカーリーなんていかが?相変わらずキュートです。(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=H7HmzwI67ec

2016年9月24日土曜日

北広島の家 デイテール その三

U棟梁が見事に作り上げてくれた段付きの天井。北欧テイストが大好きな住い手さんのために吸音性に優れた有孔ボードを割り付けて作りました。天井の下に張り出して棚のように見えるのは間接照明のためのコーブ。ここにLEDの光源を隠し天井に反射させた光でLDKを柔らかく照らそうと考えました。これから日がどんどん短くなって夜の長い季節に入ります。特に北海道の晩秋は夜の長さが14時間以上にも及びます。そんなちょっぴり憂鬱な季節を楽しく乗り切るためでしょうか、住宅の設計を始めてキッチンの次に多いのが内照式照明のリクエストです。同じく要望の多い二階居間型の間取りの場合は吹き抜けが簡単に取れますからそれぞれの家に合わせて特徴的な夜の装いをデザインしています。
(*注:コーブは収納のための棚ではないので物を載せる場合は予め強度と落下防止の工夫が必要です。)
 

写真は「北25条の家2011」屋根を外貼り断熱にして梁の間に光源を吊り下げました。


写真は「宮の森の家2014」対面型キッチンの足元にフッライトを入れました。
 
写真は「西の里山の家2013」カーテンBOXの中に照明を仕込み力強い天井の垂木(タルキ)を照らそうと考えました。

こちらはバックヤードの食器棚
 

こちらは家庭事務に使える家族コーナーです。

階段の途中には窓が

大型のペンダントを吊るす腕木。
 
今日は大好きなバンプ!藤原君~最高です。(笑)

2016年9月21日水曜日

円山西町の家 外壁工事

U棟梁をはじめ大工さんの頑張りで外壁工事が完了した「円山西町の家」。外壁とともに窓廻りのデイテール(詳細)を見て行きます。写真は水切り廻り。外壁が色付くまではコーキングのグレーが目立ちますけどすぐに気にならなくなります。

こちらは北東角にある市内を見下ろすコーナーウインドウの水切り廻り。きれいな止め折の板金と窓下枠の腐れ防止のアルミカバーが決まって、とても現場製作には見えません。武田社長さすが!(笑)

従来は陸屋根と勾配屋根の端部は違えていましたが今回は極力端部を似た印象の納まりでまとめたいと思いました。

薄く跳ね出した軒裏に水が回り込まぬように板金で包みシャープな印象にまとめます。

大屋根と窓上の庇が同じ陰影になるように軒の跳ね出しを揃えています。

建物のコーナー部分に窓を開けて深く軒を跳ね出して、屋根面の表情に乏しい陸屋根に陰影や凹凸を加えようと思いました。
 
今日もJazztronikいいですね~(笑)

2016年9月18日日曜日

床下の除湿

 
ヒーターって暖房用途以外に除湿にも使えます。



最近急に涼しくなってきましたがみなさまいかがお過ごしですか。特にここ最近は夏がもの凄く蒸し暑く感じるようになりましたね。今日はOB、OGのクライアントさんに向けてのご案内です。

やっと暑さが過ぎた今の時期に短時間、床下のヒーターを入れて夏の間に床下に溜まった湿気の除湿をしていただくと床下がカラリと乾いてより快適です。加温時間は30分程度。温度は2℃も上がれば充分なのでぜひみなさま行ってください。灯油、ガスボイラーのクライアントさんは暖房回路をONにすれば今からでも行えます。またオール電化のクライアントのみなさんは暖房用融雪電力の開始とともに行ってください。 暖房シーズン前に床下をしっかり除湿しておきますと冬場の暖房の立ち上がりがよくなって暖まりやすくなります。また暖房費も抑えられますからぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

今日はおせわになっているみなさまに大好きな曲をお贈りします。
Jazztronik https://www.youtube.com/watch?v=tTXhJ4-gsmI





2016年9月10日土曜日

北広島の家 デイテール そのニ 

 
ふと気が付けば秋の空・・・雨が多くなって、すぐに空気が涼しくなりますね。
今日の北広島は通り雨の後、少しだけ日が差しました。先日、無事に足場を解体して、工事は室内に移行。U棟梁の細やかさが光る室内各部の納まりです。
 
階段は蹴込板にパッシブ換気の戻り空気を吸収するスリットを設けました。階段の中は機械室になっているので中の照明がスリットから漏れて夕方はとてもきれいに見えます。

拡大するとこんな感じです。このスリットがダウンドラフトしてきた空気を吸い込みます。

壁の一部をフロア貼りとしました。

こちらは構造用の針葉樹合板を使った目透シ貼り。5.5mmのベニアを挟んで目地をきれいに通します。

こちらはお馴染み、白樺積層合板とその断面が美しく見えるように太鼓状に面取りした窓の下枠。

こちらはフローリングと構造用合板の取り合い部分。
 
今日は2CELLOSの二人・・こりゃロックだね(笑)


2016年9月9日金曜日

円山西町の家 気密測定1回目

本日、16:00より「円山西町の家」の気密測定を行いました。もちろん担当するのはお馴染みDr.タギ氏。超高気密住宅専用の小口径の整流筒を持ち込み、いざ測定開始!室内の空気を排出するファンが静かに回る。風切り音なんてぜんぜんしない。モーターの低く唸る音だけ。1回目でC値0.3cm2/㎡、多少のテープ増し貼りの後2回目でC値は早々と0.2cm2/㎡を記録。開始から僅か30分で充分な結果を得て全員笑顔で完了と相成りました。(笑) 
 
 
隙間は僅か24cm2。要は家中の隙間を全て集めてきても4cm×6cmということ。

面積で割ったのが相当隙間面積(C値)

今日は風もなくて、気密測定には絶好の日でした。数値もきれいに揃い隙間特性値も1.25と上々。1.6以下なので24cm2の大きな孔が集中してどこかに開いているのではなく、家全体に小さな隙間が平均的に散らばって存在していることを示す良好な状態です。

ちなみに「北広島の家」もC値0.2を記録。双方の現場の大工さんをはじめ関係者のみなさんに心より感謝したいと思います。こうした気密性の高さが断熱住宅の品質を上げ、建物の特性を大幅に改善します。パッシブ換気が成立するのも驚くほどシンプルな設備で暮らせるのも皆さんのおかげです。(笑) ありがとう!
 
今日はフラメンコギター やっぱパコでしょう!