2013年3月27日水曜日

週末はASJイベントへ

さてみなさん!年度末、年度末...今度は入学式に新しい仕事場での仕事が始まったり、中には第二の人生なんていう方もいらっしゃるはず。まあ~慌しくも春の日差しの中、いよいよ建築のシーズンも始まります。そんな私は今週末の土日、ASJ建築家展のイベントで札幌ファクトリーホールにいます。なんと夜間は両日とも20:00までの長丁場。みなさんぜひ遊びに(会いに)来てくださいね~。

詳しくはhttp://www.asj-net.com/event/data.php?eventid=97-28

第四回JIA.テスクチャレンジ設計コンペ

今年で4回目になる「JIA.テスクチャレンジ設計コンペ」の公開審査が3/24(日)に終了した。私の所属する(社)日本建築家協会北海道支部のコンペ実行委員一同が毎年、社会性の高いテーマを選び、学生を中心にかなりの応募がある設計競技。今年のテーマは「共有」。

思えば...いつのまにか私たちの身の回りにはシェア(共有)することが増えていますよね~。スマホに代表されるように、なんでも個人のためにアツラエル便利さが喜ばれる反面、シェアサイクルやカーシェアリング、仕事場を便利な都心に仲間とシェアしたり...そういえば休みの日にはみんな家に閉じこもってないで、イベントや公衆浴を楽しむウォームシェアなんてのもありました。確かに家の燃費を下げることも大切だけど独りで暖房を占有するなんて今後はきっとかなり難しくなると思う。

そんな意味でこれからの私たちの暮らしに、シェア(共有)を持ち込むことでどんな可能性が広がるのかを競うコンペはとても興味深いものになりました。

一次審査を勝ち残った参加者が一人一人プレゼンに立ち自らの案を説明する。頭の中で完結していても、人に思いを説明するのって難しい。でもみんな真剣そのもの。良い刺激をいただきました。

今後も建築をもっと身近な物にして行きたいと考えています。未来の設計者を育て市民も楽しめる素敵なイベントになるように今後とも頑張ってゆきます。当日はお忙しいところご来場いただいたみなさま、忙しい中作品を提出してくれた多くの参加者の皆さん。この場をお借りして御礼申し上げます。

詳しくはコンペ専用FBへ http://www.facebook.com/?ref=tn_tnmn#!/Jiatesukucompe

2013年3月19日火曜日

未来の君たちへ!

今日は小学校の卒業式です。私も保護者会の役員なので朝から祝辞を確認しスーツを着て学校へ。想えば長いようであっという間でしたね~、実は次男が今年の卒業生。各人が個性的なことは良いことですが、その反面、担任の先生を二倍も三倍もてこずらせるのはいかがなもの?
でも今日の彼らは立派でした。 写真は式終了後のサプライズ!

通常ならそのまま教室へ...のはずが、担任の先生を音楽室に呼んで、感謝の歌と花束、一人一人が「ありがとう」の言葉を、顔をくしゃくしゃにしながら精一杯話すのを見て私も胸が熱くなりました。

教室に戻ると、担任から 最後の 「贈る言葉」

だれにでも同じ経験があると思うけど、父兄の見守る中でじっと先生のお話に聞き入る子供たち。

春の暖かな日差しのなかで、ほんとうに忘れられない式になりました。

最後は父兄や先生たちの拍手の中を玄関へ。もう今日で小学校はおしまい。来月からは中学に入りまた「ぴかぴかの1年生」。全員の飛躍を心よりお祈りしています。

お父さん、お母さんも今日までほんとうにごくろうさま!(笑)しかし小学校はほんの第一章、これからお互いにたいへんですよね~(汗..笑..汗..)

なにより、子供たちと毎日の真剣勝負を通じて今日の日を迎えることができたのは担任の先生のお陰、心より御礼申し上げます。

緊張から開放され、家に戻ると、猫ソファーの中に白黒の物体が...
春の暖かな日差しを浴びてなんとも幸せそうに丸まっておりました。(笑)

おいおい!なんともま~(笑)

今日は一日あたたかで穏やかな日でしたが、設計した家たちはどうだったのだろう?
みなさんそれぞれが穏やかに幸せであることを心よりお祈りいたします。

お母さ~ん! 今日はお父さんビール飲んでいい?

2013年3月11日月曜日

内覧会のお礼 そして お引き渡し

悪天候にもかかわらず、内覧会にはほんとうにたくさんの方にご来場いただきまして誠にありがとうございます。みなさんブログをよく読んでいただいているようで質問も的確!私もとても良い刺激をいただきました。

壁にもアルダー材が貼られた「西野の家Ⅱ」のLDK。アイランド型のキッチンは一枚天板に流しとガス台を併設するタイプ。レンジフードはハット型の同時給気排気タイプなのでストーブの炎も安心。

ペレットストーブの炎が大人気でした。

冬場の太陽高度に合わせた窓は室内を明るく暖かくします。日が射すと暖房は要りません。

札幌版次世代住宅基準認定住宅であることを示すエンブレム。ステンレス製でデザインもマル!

正しく計画し断熱することができれば室内は過乾燥にはなりません。室内の湿度は冬場でも40%以上が健康的な室内環境の目安です。暖房依存型の設計思想による建物では30%はおろか20%の室内なんていうものもまだまだ多いことがとても残念です。冬場に加湿器なんて必要ないんです。

子供室のロフトは注目度が高かったです。外部から見ると、ちょうど艦橋部分。みなさんほぼ全員登っていただきました。




子供室からLDKを見たところ。床はスノコ床で下階が隙間から見える。「えっ怖い~!」なんていう人もいましたが、「まあ~隙間には絶対吸い込まれませんから!(笑)」

理科実験流しによるオーダー洗面台。

シースルータイプのユニットバスはなかなかに良い感じでした。

旭川から匠工芸の二代目が登場。今回は丸テーブル。家族で囲む感じがいいな!ということで採用になりました。脚は傘のように開く形状のユニークなもの。


ヤコブセンランプとの愛称もなかなか良い感じ。本当は外部にもたくさん木を使いたかったクライアントさんのために室内はふんだんに木を用いたインテリアとしました。

おなじみ大きな室内土間。夏のキャンプの準備に大活躍しそうです。
約2.6m跳ね出した二階の軒下は車が一台停められます。雪が解けた後の外構工事が今からとても楽しみです。

内覧会に来ていただいた多くの市民のみなさま、新聞、雑誌社のみなさま、忙しいのに駆けつけてくれた若手建築家の皆さん、当日は悪天候の中ほんとうにありがとうございます。皆さんからいただいた たくさんの応援の言葉、暖かくも厳しい指摘の数々は今後の大きな励みになることでしょう。そして今日の日を迎えることが出来たのも「チーム西野Ⅱ」全員のお陰、ごくろうさまです。また次の現場でも一緒に仕事ができたらこんなに嬉しい事はありません。最後に悪天候が続き、連日の雪の中、毎日現場の廻りの除雪をお手伝いいただき、この貴重な経験の場を与えていただいた建て主さまにチーム一同を代表し心より御礼申し上げます。
                       チーム西野Ⅱプロジェクトマネージャー 山本亜耕

今日はR.ルプーのシューマンなんていかがでしょう?


2013年3月9日土曜日

明日は 西野の家Ⅱの内覧会

明日は「西野の家Ⅱ」の内覧会。しかしまたまた天気がよくないようで心配です。お越しの際はどうぞ気を付けて。本日もみんなで朝から雪かき。そろそろ春が待ち遠しいですよね~(笑)

2013年3月4日月曜日

西野の家Ⅱ 内覧会のご案内



ブログを通して現場の様子をお届けしてまいりました「西野の家Ⅱ」の内覧会を行います。ぜひ当日はお誘い合わせの上ご来場いただければ幸いです。


3/10(日)のみの公開とさせていただきます。 

「チーム西野Ⅱ」  プロジェクトマネージャー   山本亜耕

「西野の家Ⅱ」とは?

 アウトドアが大好きなご夫妻と二人の子供たちのための家です。商店やアパートが建て込む西野の左股通りに近接した南向きの敷地。近隣商業地域で準防火地域のために周囲を3階建以上の建物に取り囲まれ、基本的には南と西の一部にしか窓を設けることが難しい条件。1階と2階を合わせた室内は僅か28.7坪ながら焼肉テラスや広い屋内土間、室内からも使える物置やロフトと吹抜を持つ子供室、1,2階双方に設けられたWCと洗面コーナー、小さいながら家庭事務を行える主婦コーナーに明るいLDK等々、今回も見所満載です。(笑)

 近年増えつつある小さな家。不景気?とか狭小住宅?なんていうネガティブな印象とは別にとても面白いものが増えています。車でもなんでも大きいことが良いとされた時代を卒業し、ふと気付けば長引く不況。失われた20年とか構造的不況なんていう誠に暗澹たる時代の中で環境や省エネが叫ばれはじめ、社会に果たす住宅の役割もより複雑に変化しています。しかし一方で視点を変えると、お金で何とかなる時代や何とかしようとする人が大いに減った創造性溢れる時代とも言えるのではないでしょうか。現に従来よりローコストで燃費も見栄えも使い勝手もよい家を設計することが求められる日常があればこそ設計者は「つくる力」を維持できるのであり、そうした時代を生きる建て主さんの中には前向きな決断ができることや知恵.工夫の大切さをより重視する人が増えているように感じます。従来のブランドだった有名住宅会社の「土地付き建売」が最近苦戦しているようですが、その原因は不景気というより、こうした家づくりの意識変化のせいなのかもしれません。

■データー

①:Q値   1.3W/㎡/k

②:C値   0.3cm2/㎡(完了検査時)

③:必用暖房容量  3kw(*:但し外気温-13℃、室温22℃の場合) 

④:断熱        新型グラスウールによる外貼+充填壁:33cm、屋根:44cm相当
             (*グラスウール24kg/m3換算)

⑤:換気      パッシブ換気(デマンド型排気口/㈱マツナガ)

⑥:暖房      主暖房:ペレットストーブ、予備暖房:温水パネルヒータ

⑦:給湯      ガス潜熱回収式暖房+給湯ボイラー(エコジョーズ/LPG熱源)

⑧:断熱防火窓  エリート社製/枠:スウェーデン、ガラス:日本
           (アルゴンガス入りLOW-E3層ガラス+アルミスペーサー) U:1.4w/㎡k

⑨:日射遮蔽   庇による
⑩:断熱材     極細繊維(λ=0.035w/mk)新型グラスウール

                         パラマウント硝子工業㈱ 





*:建築主さまのご好意により会場をお借りしています。内覧会終了後はお引渡しが決まっておりますのでご見学の際には、ご配慮をいただければ幸いです。また会場は住宅街ですので車でご来場の際は、近隣の迷惑になりませぬようお願い申し上げます。



「チーム西野Ⅱ」 紹介

■プロジェクトマネージメント(設計、監理)  山本亜耕建築設計事務所
■生   産(ゼネラルコンストラクター)   ㈱丸稲武田建設
■建築環境計画                 (有)タギ建築環境コンサルタント
■断熱材                     パラマウント硝子工業㈱
■断熱防火サッシ                ガデリウス㈱
■0勾配無落雪屋根              ㈱プロテック
■ペレットストーブ及び道産ペレット     ㈱イワクラ
■オーダーキッチン              クリナップ㈱直需事業部 札幌直需営業所
■製作家具                   ㈱匠工芸
■構造材                     イワクラプレカットシステム㈱


今日は久しぶりにバッハのフランス組曲なんていかがでしょう?
http://www.youtube.com/watch?v=I-ZmPB4OnQk



2013年3月1日金曜日

クリナップ北海道支店 新装オープン!

いつもオーダーキッチンを作ってもらっているクリナップのI氏よりショールームリニューアルのご案内をいただきました。

主力商品C.レディーで有名な同社は日本を代表するキッチンメーカーとして広く知られていますが北海道支店は建築家デザインのオーダーキッチンも製作しています。キッチンはそれぞれの家庭によって機能やデザインの好みが分かれるところ。特にLDKの間取りが一般的な北海道では近年居間の新たな主役として従来のソファーやダイニングセット以上に注目が高まっています。当然ながら予算の範囲内で既製品以外の選択肢があることは主婦のみなさまにとって嬉しいことですよね~(笑)。そう!ブログをご覧の方は既にご存知のように最近では各プロジェクトごとにキッチンを各家専用のデザインでつくれるようになりました。それもI氏をはじめクリナップの皆さんのおかげ。そんな実績を買われ、今回のショールームリニューアルのチーフに抜擢されたのがI氏。オープン前の1週間はほとんど泊まり込みだったとか...ほんとうにごくろうさまです。

以前は大空間に商品を陳列しているという印象だったのですが天井を設けることで室内感を演出し商品が引き立つようになりました。その効果がこれ。写真に決まるアングルが作り出せています。

なにより「あっいいな!」と思えたのは若いスタッフが嬉しそうだった事!やっぱライバル各社に胸を張れるショールームじゃなくっちゃね!(笑)それって大切です。

オールステンレスのハイエンドモデルも天井と流し前のタイルの意匠性により来場者に実際の室内に設置した感を伝えています。スナップ写真がかっこよく決まるのも空間の中に不要な要素が少ないため。なんでも揃っていることが良いのではなく、こうしたモデルはステンの質感が売りなのだからシンプルな展示の方がより伝わります。

様々な色や素材を選ぶのもキッチン選びの楽しみの一つ。以前はモデルごとにあちこちに分散していた色見本やカットサンプルを一箇所に集約。

1:見本の扉色を出して

2:スライド台にワンタッチで固定。上部のステン天板と簡単に色あわせが出来ます。


最適な調理台や吊戸棚の高さがシュミレーションできるコーナー。これぜひ試しに行ってみてください。必ずぴったりな寸法が見つかりますよ~(笑)

2013年2月25日月曜日

西野の家Ⅱ 内装.外装確認


内装屋さんによる天井と壁のクロス工事がもう少しで完了します。

LDKに据えつけられた内装屋さんの自動壁紙糊付機。

子供室の吹抜も明るく貼りあがりました。

玄関横のウォークインクロゼットもほぼ完了。


とにかく今年の大雪は極端だとしても、麓(ふもと)の発寒や西町地区に比べて雪の多い西野地区を想定し、奥に引き込まれた玄関とポーチです。特に南側敷地では前面道路から北側に建物を離すのが一般的です。そうすることで建物の前面に明るく広い庭がとりやすいからですが、反面冬場は玄関から道までの除雪の労力は北側敷地に比べて大幅に増加してしまいます。そこで南側のバルコニーを跳ね出しその下をアプローチとすることで実質の除雪面積を減らそうと考えました。




2013年2月23日土曜日

西野の家Ⅱ 足場解体

足場を解体し、住宅街に姿を現した「西野の家Ⅱ」。道路から入り込んだ敷地のために本受電がかなり困難ですがもう一息で電気が来ます。

室内は各工種の腕の見せ所。今日はタイル屋さん。壁もカウンターも今回はタイル貼り。

壁は外国製、天板は国産のタイルを器用に割り付けて貼り込んでゆきます。

こちらは最近愛用のLEDダウン。口径が75mmと小さく電球色で価格もリーズナブル。

発光部はこんな感じ。天井に目立たず納まります。

2013年2月21日木曜日

西野の家Ⅱ 各部のディテール確認

もうすぐ完成が見えてきた「西野の家Ⅱ」今日は一緒に各部のディテール(細部)の確認にお付き合い下さい。

写真はおなじみダウンドラフトカット+内照式照明+ブラインドボックス(笑)。南側に大きな開口部を持つ「西野の家Ⅱ」。防火窓のためにトリプルガラスの窓の性能はどうしても若干スポイルされてしまいます。そこでこんな工夫をしてみました。

照明板の向こうに隠された蛍光灯の熱が夜間ガラスの表面に発生するダウンドラフトを抑え同時にブラインドボックスにもなります。表面は素敵な布クロスを見つけたのでそれで包もうと考えています。

壁にドン付けしないで25mm隙間を空けることで、照明板がガラス面から浮き上がり立体的な表情になります。

こちらは難しい階段踊場のオーバーヘッド。室内が僅か28.7坪しかない「西野の家」では各室の面積ばかりか容積も最大限使う工夫が求められました。当然階段の上にも二階の床が部分的に覆いかぶさるような状態も生じます。そこで大切なのがその床の下を安全にくぐれるか否か?僅か数センチ低いだけで窮屈に感じたり、丁度よかったり。毎度ながらなかなかスケール感が難しい部分です。実はこの部分当初は5cm低く設計してしまいU棟梁にお直しをお願いした部分なのです。露出する梁や端柄材はオイルで赤みが際立つ唐松を使用しています。


梁の右側の天井と左側の天井で高さが違えてあるのが分かると思います。左側の高い天井の下に階段の踊場があります。


真北に位置し周囲を高い建物に囲まれている子供室はそのままではほとんど日射が得られません。そこでほぼ二階建ての吹き抜けにして屋根の上に塔屋を突き出し南側の明るい光を呼び込みます。

基本的に南側と西側の一部にしか開口部が取れない「西野の家Ⅱ」では家の奥まで明るくする工夫が必用でした。間仕切壁の上部を50cm下げて開放し欄間のようにすることで南の光を北側まで通し天井が奥まで連続するように見せることでより広く感じるように考えました。詳しくは企業秘密ですが、様々な方法を用いて空間を実際よりも大きく見せることは建築家にとって欠かせない能力のように思います。

天井の高さを部分的に変える事も効果的な方法です。上部の穴はパッシブ換気の排気口と機械換気の排気口。内外温度差と煙突効果を主な換気動力とするパッシブ換気は電気を必要としませんが、安定した煙突効果を得るためには一定以上排気口の高さが必用となります。(パッシブ換気を設けると実際は機械換気を省略できますが、シックハウスの観点から法的な取り付けが義務付けられています。要は北海道で開発されたパッシブ換気は効果は十分であっても法的にはローカルルール。したがって全国統一の建築基準法の定めによればパッシブ換気を設けても機械換気を省略することはできません。)

手前に見える四角いものはペレットストーブ。近年主力のラベリのRシリーズです。

おなじみ開口部の端部の納まり。コーナーに面木を回し、仕上がったときに柔らかい印象を与えることと、角に物をぶつけたときに壁が簡単に欠けて傷まないように家中の全てのコーナーにこのような下地の一手間を加えます。

床と壁の取り合いは室内を伸び伸びとスタイリッシュに見せる大切なポイントですよね~。(笑)建築家の中にはこの部分に巾木を全く付けない人もいますが特に要望のない場合、私は3cmの高さのものを壁のボードから3mm出して控えめに取り付けます。一般的には高さ6~7.5cmで9mm程度の厚さのものをボードの上に貼りますが、どうも壁が窮屈に見えてあまりしっくりと感じません。かといって掃除機を壁に押し付けるために壁が汚れるのも困りもの...そこで最低限の困らない寸法で巾木を付けています。今回は床と巾木の間に目透かしを入れて床が壁に”スッ”と吸い込まれるように見せようと考えています。

床は巾120mmのアルダー材で昨年の「発寒の家」、「前田の家」とは仕上げオイルの種類を違えてあります。美しい赤みを引き出しながら壁にも一部同じ床材を貼っています。要は床と同じ材料が壁を登ってゆくように見せて室内を囲む4面の壁が同じ白色の印象にならないように考えました。「発寒の家」では壁の一面を白色のタイル貼りとして色は変えずに素材感のみ変えましたが、「西野の家Ⅱ」では木の質感が大好きな建て主さんのためにあたたかく柔らかな木壁のインテリアにしてあります。

今日は久しぶりにRUSHなんていかがでしょう?