2010年6月17日木曜日

街をあるきませんか?

Minasannno Matinimo Sutekina Fukeiga Arimasuyone.....



Miz to tomoni Kurasi .... 尊敬する 廣井 勇 さま

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E4%BA%95%E5%8B%87


Toki no nagare to tomoni //////

izenn ha naisouno gatsukou desita



nanseki no kura



kimi ha dokokara kitano?


2010年6月15日火曜日

什器と家具

本日から、什器の搬入が始まりました。壁に埋め込み据え付けるような大型家具を什器と称します。もちろん家具の一種ですが、こちらは作りのよさもさることながら据付、取り付けのテクニックも非常に大切なのです。今回のリビングセットもTV台とステレオプレーヤー、スピーカー、書棚、人形、自ら作る絵に、家族の写真も飾れるような、家の賑わいの中心みたいに作りたいなあ~と考えました。これだけたくさんのものを収納しまとめてディスプレイするわけですから、什器自信があまり自己主張するようなものはよくないのではないか?床のなら材のフロアと一体化して空間に十分な収納力を与えながら威圧感を軽減することを考えました。


「あと2mm削ろう!下の脚をかんなで詰めてね~」弊社の家具をお願いすることが多い(有)店舗什器製作所のU専務の号令のもと繊細なフィッティング作業が続きます。私と同い年ながら必ず現場に来て取り付けを指揮します。けして部下任せにはしません。昔かたぎですがとても大切なことです。現場に通うこと。絵だけ描いて終わった気にならないこと。設計者にとっても大切なことです。
工場長自らかんなで2mmを落とします。

原因は梁が水平ではなかったこと。レーザー水平器で高さを測ると両端で6mmも誤差があります。素直に家具を取り付けると、片方は天井にぴったり。しかしもう片方は6mm隙間が空いてしまいます。ほんとうは建物が悪いのに、納まりのテクニックを用いて熟練の什器屋さんは何事もなかったように納めてしまいます。さも自然に平和に納(おさ)まること。私たちの社会もそうですがその影には無数の小さなドラマがあることをブログをお読みの方にぜひ分かっていただきたいと思います。
一方そのころ、工房都市 旭川では、イスの製作が行なわれていました。㈱匠工芸の工場では弊社のオリジナルモデルであるダイニングチエアの部品切り出しが完了。これから組み立てに入ります。今回は、材料はナラ、座面には編みこんだ布テープを使う予定です。


切り出された部品たち。白っぽいナラ材をオイルで拭きあげて仕上げます。


金型で曲げられた腰板と一体の肘掛です。

2010年6月14日月曜日

キッチン取り付け

本日から、キッチンを組み立てて取り付けてゆきます。20年以上前は流しメーカーの人間が現場で組み立てて取り付けていましたが、今では規格品ならほとんどが大工さんが組み立てと取り付けを行ないます。こんなところも北海道の大工さんが重宝がられるところなんですよ。本州ではいまだに職種間の領分意識が高く、こちらでは大工さんがやる仕事がとび職の領分だったりとむしろ仕事の区切りは明解です。反面広い知識が求められる現在の現場ではすこし縦割り過ぎるかな?とも感じます。今日も電気の線を出しながら、電気屋さんの仕事がやりよいようにとか、照明器具の大きさがこうだから棚の位置はここ!といったように全体に目を配りながら進めていました。

照明器具を前に、シェルフは後ろに、「位置はこのくらい?」
二人の間にあるのが、レーザー水平器、見えませんが壁のタイルには水平なレーザー光が投射されています。マンションと言えども、壁や床が水平垂直とは限りませんのでこうした目安を用いて取り付けます。

天井の廻り縁の塗装。張物と塗り物は塗り物が先の原則どおり、塗装が終わった後にカッターを入れて古い壁紙をはがして、新しいものを張ります。


流しを組み立てながら随時掃除を行ないます。20年後流しを取り替えたら昔のおが屑が!なんて嫌ですものね。


このマンションは排水が横引きなので壁際にパイプの通る孔を加工せねばなりません。

2010年6月11日金曜日

床貼り

昨日より、ナラの無垢フロアーを貼り始めています。残念ながら道産材ではありませんが、12mm厚で定尺(1.82m)のこの材料はたいへん費用対効果の高いものです。床材の価値は1:巾広であること、2:長さがあること、3:厚いこと、4:節が少ないこと、5:狂いの少ないこと。ですが工期のない現場では、2:長さがあることがとても大切です。巾があっても短ければたくさんの枚数が必要ですし、無垢の木なのでそれぞれの癖(狂いや反りの程度)も違います。そこである程度長さがある材だと、一回で広い面積が貼れるので、結果的に手間の掛かる無垢の床材を貼っても時間の節約になるのです。


下に見えるのは、36年前(竣功当時)の桜の化粧フロアー(無垢ではなく張り物)です。その上に糊とフロアータッカーで留めてゆきます。
色のばらつきも程よく、比較的小幅の材でも貼り栄えがします。材が短いと色むらがうるさく感じてなかなか「おっ!いいねえ~」とはなりません。

今回の手柄の一番手は電気屋さんです。壁の下にはすぐにコンクリートの下地が迫ります。壁のボードとの隙間は1~2cmしかありません。そこに、ここでは紹介できない(笑)丸秘テクニックで電線を通し、コンセントや電話、スイッチを魔法のように増設してゆきます。


上から下に次々に中継地点の開口をあけてどんどん線を仕込みます。



大工さんの作業台です。ここでフロアーを裁断し加工してぴったり敷き込んでゆきます。

2010年6月10日木曜日

マンションリフォーム

今年も、現場が始まりました。まず最初は築36年のマンションリフォームです。リクエストは「高齢化に備えながら住んでいて楽しい提案をお願いします。」でした。床の段差を極力解消し、着座のライフスタイルを椅子掛けに変更し室内を使いよくレイアウトするつもりです。またこの現場は週2日間だけお手伝いに来てくれる松ちゃん初参加物件。普段は市内のショールーム務めの彼女。将来の夢のために休みの日は設計事務所の見習いとして頑張っています。まずは現地調査からはじまり、①現況の写真撮影、②室内の採寸、③現況の間取り図の作成、④現況の問題点の整理、⑤プランニング、⑥打ち合わせ、⑦訂正、⑧積算、⑨VE、⑩契約。その後は⑪工程表確認、⑫現場監理、⑬工場検品。と学校では体験できないものづくりの現場にとまどいながらも楽しそうな様子。所長は厳しいおじさんできっとたいへんでしょうが、これをよい機会にものづくりの楽しさを分かってほしいと思います。



施主の要望により敷居を外しバリアフリーにします。



巾木の下地がろくに入っていない。どうやって留めていたのでしょう??


施主とともに、時を刻んだ愛用の文机、座るのがすこし億劫になってきたのでテーブルに生まれ変わらせようと思います。


いつも、弊社の家具や什器を作ってくれる工場に検品に来ました。長年お互いの好みを知り尽くした仲間です。工期が2週間(解体も含めて)なので、決断や段取りは先先を読んで遅滞なくこなさねばなりません。


よい家具屋さんの条件は、図面がしっかり書けることです。実物と照らし合わせながら細かな打合せが続きます。




天井裏の様子、換気扇のパイプもぎりぎりです。特に日本のマンションは、ほとんど後から直すことを考えて作られていません。人も入れないのでパイプの寿命がきても、これでは天井ごと解体するしかありません。
36年前に比べて圧倒的に変わったことは、家電の増加。まったくコンセントが足りないので電気屋さんはたいへんです。薄い壁の中に、神業の数々で電線を通してコンセントやスイッチを増設してゆきます。

大工さんと、電気屋さんのコンビネーションでどんどん現場を進めます。

2010年6月1日火曜日

小樽散策

本日は、久方ぶりのお休み。最近は建築シーズンなので日曜も仕事が多いです。でも今日は久しぶりに大好きな小樽を歩いて見ました。四季折々の小樽も素適ですが、初夏の少し前。畑作業が一段楽した、今の時期もたいへんよいですよ~。



JR小樽築港駅で降りて、勝納川へ。お勧めはこの川原を、潮見、若竹方面に散策しながら歩くコースです。街が古い小樽は、思いがけない路地や庭と建物と街路が一体になった美しい景観が楽しめます。札幌ではこの3点セットの美しい街の風景は今ではなかなか見れなくなりました。


こんな感じで川のすぐ横を海から山側に向けて歩きます。



土手の上の家の庭のチューリップ。朝日を受けてとてもきれいでした。



菜の花もいいでしょ?
古い街の良いところは、道に建物がはみ出そうなところです。計画都市ではありえないようなスケール感の街路が実に人間的で素適です。

小川の頃は玄関は土の上にあったのでしょうか?玄関が用水路の上にはみ出ている住宅です。
でもなんだか情緒があって楽しげでもあります。

道は、基本的に通り抜けできるとは限りません。見通しもよくアリマセン。しかしこの引き込まれるような街路の魅力。立体的な敷地の生み出す遠近感。「この奥に素適なものがないものか?」と誘いこまれるような不思議な力を感じませんか?



芝桜と起したての畑、昭和30年代のまだ工業化(住宅産業化)されていない頃の切妻屋根の美しい住宅。

道を覆う桜、生垣のれんぎょ、お隣の山もみじ。

2010年5月24日月曜日

月例住宅講座のご案内

6/25(金)14:00~16:00まで、月例住宅講座に講師として出演いたします。マイホームをお考えの方は、ぜひご覧下さい。当日は築32年の住宅を北海道R住宅基準により新築以上に再生した「西岡の家」の例を中心に、リフォームと新築の最先端、また新築.リフォームを考える上で大切な事柄を豊富なスライドとともに解説します。また0エネルギー住宅として設計した「銭函の家」の一冬の温熱データーの公開や今後、北海道で主流となるであろうパッシブハウス(ほとんど暖房を必要としない家)についてもお話したいと考えています。

詳しくは 北海道建築指導センターHP http://www.hokkaido-ksc.or.jp/

2010年5月21日金曜日

リプランさんに取材していただきました。

やはりプロのカメラマンの画(え)の撮りかたはかなり違いました。(当たり前ですが/笑)
カメラの画角に入らないようにスタッフ総出で退避中


リプランの6/29日号に、R住宅特集として「西岡の家」、また北海道版の長期優良住宅、北方型ECOモデルのPR企画として「銭函の家」が掲載されます。いずれも昨年力を傾けた仕事なので嬉しいです。そんなわけで2~3日前からばたばたしておりました。こんな私の仕事を面白い!と拾い上げていただきましたリプランのTさん、同じくM編集長、営業のNさん、ライターのMさんそしてもう一人のMさんありがとうございます。ご推薦いただいた住宅通信社のN編集長にもこの場をお借りして御礼申し上げます。今年の仕事もまた気合が入っておりますのでよろしくお願いいたします。

2010年5月15日土曜日

西岡の家 庭園工事

本日、西岡の家の庭園工事が完了いたしました。5月晴れの空の下できれいに手入れされた庭木たち、札幌軟石と枕木の土留めや植え枡、素朴でありながら本物の材料のもつ正直さ、時を刻む味わい深さに期待しています。これから初夏を迎え緑溢れる夏にかけてどんな表情を見せてくれるのでしょう?今回一緒にコラボレーションさせていただいた(有)ガーデンジャパンのKさんは、才能豊かな女性ガーデナーです。本人曰く、「若い世代のクライアントさんにもぜひ庭の楽しみをわかってほしい。」とのこと。そのためには普段着で付き合える素適な庭を提案したいのだそうです。確かに庭というと手間が掛かる、お金も掛かる、デザインが難しそう...とかなりネガな印象もよく聞きます。しかし一度その楽しさにはまると、魅力はある意味建築をしのぐかも知れません。建築と異なり、季節季節で異なる表情を楽しめる。完成後も自由にいじる楽しみがある。お花を上手に咲かせると周りの人がほめてくれる。自らの上達の度合いが分かる。さて来年はどうしようかな?と想像する楽しさに事欠かない。等々、私の畑作りと同様、何度でも楽しめます。実のなるものなら食べる楽しみもおまけで付いてくるし。あっそうだ、私もそろそろ苗を植えなくちゃ!(笑)
(有)ガーデンジャパン HP http://www.gardenjapan.co.jp/


きれいに剪定された五葉松(ゴヨウマツ)、足元の土留めは札幌軟石。
軟石は松類が多くても、和風くさくなりすぎず、背景の四角い建物にも合います。

色の濃いものは、まだ湿っている軟石です。乾燥が進むと右端のように灰白色になります。


前庭にはなにが植わるのでしょう?ハーブもよいし毎年の花なら球根類もわるくありません。



2010年5月13日木曜日

石の産地札幌

「札幌はすばらしい石の産地です」と聞くとけげんそうな顔をする人がほとんどでしょう。確かに今北海道札幌と言えばメジャーな特産品は近郊で採れる農作物だったり、味噌ラーメンやとうもろこしに最近ではなんといってもスープカレーでしょうか?(笑)/ちなみに私は幌平橋のサヴォイというお店のスープカレーに目がアリマセン。話が横にそれましたが、そうかつて札幌は軟石の特産地として全道的にも有名でした。石山通の石山は軟石の石切り場を指しています。用途は主に倉庫や畜舎、サイロその他の建築物に用いられ多孔質で断熱性に富み軽量で加工性に優れた外壁の材料として大いに使われたものでした。その明るい灰色は穏やかで主張が少なくなんにでも合います。こけが生えやすく味わいを増してゆく様子は、ほんとうにすばらしい材料のみがもつよさでしょうか。小樽の運河沿いに建つ倉庫群も産地はさまざまですが軟石を用いていますよね。昨年32年ぶりにフルリフォームを行なった西岡の家。今年はお庭のデザインをお願いされました。お庭屋さんと考えたのが札幌軟石の庭。気取りすぎず、リーズナブルながら穏やかで建物ともけんかしないそんな庭。最近若い世代のクライアントさんは「お庭?いりませんよ面倒だから~」なんて方も多いのですが、ぜひこれを機会に土いじりを始めてはみませんか?

素朴なのに、醤油くさくなりすぎることもなく、和風の松にも薔薇にも合います。
石切の鋸目がきれいです。

タガネで引き割る様子、石目をはずさづに槌を振るうと。


気持ちよく割れます。断面もきれいです。


軽量な軟石といっても土留めの石は70kg以上あります。庭の奥に運ぶにはユニックのお世話になります。