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2025年6月24日火曜日

桂岡の家 2025.06.24

桂岡の家はバラ屋敷。本当に美しく咲いていてびっくりでした。こんな街並みのある風景っていいなあと思います。

 

玄関先のつるバラ。ピンクが本当にきれいでした。

味わいを増した外壁の杉板と実によく合うバラたち

全体を映しても、ぐっと寄っても美しいのがバラの花。住まいって庭が充実するととっても豊かな感じがします。

普段から忙しい住まい手のことを思って・・少しでも手間のかからない外構を考えることが多いのですが・・住まい手が外構好きの場合はぜんぜん話が違ってきます。その効果たるや絶大。設計者にとってこんなに美しく住みこなしてくれて嬉しいことこの上なしです。

コスパとタイパが重視される今だからこそ、こうした庭はハッとさせられるのだと思います。どんなに手間のかからない外構や庭を作っても、普段から住まい手の手が入った庭にはかなわないと思います。AI時代だからこそアナログの凄さが際立つのかなと・・

それにしても美しく豊かな庭でした。

今日はHSCCでボビーなんていかが


桂岡の家Ⅱ 2025.06.24

 

築4年目を迎えた「桂岡の家Ⅱ」外壁の道南杉が味わいを増してきました。

よく「メンテナンスのいらない外壁材はありませんか?」なんてクライアントさんに尋ねられますが・・正直、一生傷まない外装なんてありません/笑。

但し、その経年変化を傷みではなく味わいに置き変えることは可能です。

その変化をポジィティブに理解できる建て主にとってはこうした変化は全然残念なことではありません。

実際に桂岡の家Ⅱの外壁を見て、経年劣化で傷んでいると感じる人もいるかもしれませんがとんでもありません。むしろ強度は増してより丈夫になっています。


木外装は通気層を介して正しく使われることでゆっくりと乾燥が進み、とても丈夫な外装に変化して行きます。その自然な風合いは周囲の緑と実に相性がよく、北海道の住まいを表現する上でこれ以上はないと思っています。

もちろんガルバリュウムの外装も職人さんの手技が感じられて大好きなのですが・・どうしても鉄板自体の色が褪せてくると旬を過ぎた感じがしてしまいます。

もちろん好みの問題ではあるんですけどね/笑

今日は原田知世さんなんていかが 海の見える桂岡の家Ⅱに似合います

南幌まちなかの家Ⅳ 2025.06.24

 

本日も快晴の中、現場が進む「南幌まちなかの家Ⅳ」です。外は本日も30℃超え・・日向に居ると暑くてたまりません。

その一方で室内に入るとぐっと涼しく感じます。まだ肝心の壁付加断熱18.5cm厚は施工していませんが、屋根断熱の34cm厚は既に完成していますから2階に上がっても天井からの焼け込み(輻射熱)は感じません。むしろ窓から入る風が通り抜けて気持ちがいいと感じます。

長らく北国の家は冬の暖かさを第一に考えられてきましたが、ここ数年はそうした考えを少なくとも札幌周辺では改める必要がありそうです。

窓から入る風が気持ちよく通り抜ける二階のLDK。外気を入れているのですが外は30℃以上あっても室内は28℃程度で涼しく感じます。

骨組みの内に筋交の位置と固定方法を図面と照合しました。所定の筋交プレートを用いながら必要本数のコーチスクリューが使われているか確認してゆきます。

柱頭と柱脚部分を次々に見てゆきます。

こちらの柱頭部分もOKです。

木組みの露出部分については道産材の唐松を使用しますが、壁に隠れる一般部分にはJASの規格を満たしたスプルースの集成材を用います。その表示によれば・・柱に加工されたのは国内ですが、原木はなんとドイツから入っています。

ドイツのような所得の高い先進国でも森林経営をしっかり頑張れば世界と取引ができる。北海道のカラマツやエゾ松も将来、世界中で人気になればいいなと思いながら使っています。価格の事だけを考えれば地元の木材よりも輸入材の方が安いのですが、北方型住宅のルールに従うとともに、地域の生産者さんの協力の元地域材を極力使うようにしています。

青空の元どんどん現場が進みます。



「ねえ、これから何して遊ぶ?」、「とりあえず中央公園行かない?」、「いいよお~」そんな声が聞こえてきそうな下校時刻・・・幸せな街の一コマです。

今日は田園なんていかがでしょう